バックパッキングについての備考録 前半

この記事では、2019年での現状のバックパッキングについての記録です。

目次

バックパッキングとは

バックパッキングは、私の中の楽しさのひとつです。なぜなら、カバンひとつにものを詰める訳ですが、入る荷物の制限があります。一つ一つの道具の用途を考えることで無駄がなくなります。

バックパッキングでは、あえて小さなカバンを選ぶことも重要です。大きなカバンはものがたくさん入る証しでもありますが、不必要に入れてしまう原因にもなります。持っていく道具が本当に必要かどうかを考えるきっかけに繋がりにくいです。

私は今はモンベルの40Lをベースにしています。U.L.の世界でいえば、ザックの重さとしては重たいほうではありますが、このバッグは生地が強いです。特に冬のバックカントリーへ行くときはスノーシューや板のエッジで生地が破れてしまうこと、または木の藪を抜けることでのバッグの破れに注意する必要があります。

そんな状況の中でこのバッグは十分な耐磨耗にすぐれたカバンだと思います。バッグの外に荷物をつけたり、スノーボードをつけたりと、拡張性が良いです。

ポケットなどはついていませんが、ここでは問題としていません。なにより、軽く作れるに越したことはないので、このバッグは1033gに仕上がっています。(フレーム抜いています

キャンプの目的に応じて道具を変化させる

キャンプ道具は、いく場所、手段により変化します。この記事をご覧になられている方はきっと荷物の軽量化を模索している方だと思いますので、それに関する情報を記載していきます。始めに、登山とバイクとで、どのような違いがあるのでしょうか。

登山ならこんなスタイル

道具の重さは重要、できる限りの軽量なアイテムかつ不要なものを持っていかない

バイクキャンプならこんなスタイル

多少の贅沢は許容範囲。でも、あまり重たくなりすぎるのも良くないので、バックパックに収まる範囲で道具を持っていく

こうして比較してみると、登山は自分自身の体力の関係もあるので、軽量かつ最小限の荷物であることが良さそうです。

バイクは動力が機械なので運搬に関する重さの制限がありませんが、バックパック一つにすることで、バイクから移動して行動範囲を広げることが出来ます。うまく両者を比較しながら道具を選ぶとよい道具の選択が出来そうです。

 

寝袋

バイクキャンプでも登山でも保温力重視、でも日数が長くなるのであれば化繊の寝袋を推奨

寝袋は基本装備の重要なアイテムです。個人的に、ここの選択を間違えると、寒さで寝れない他、気温が低くなると低体温症を引き起こす可能性があります。

私が使っているモデルは写真の通り。左から

Highland Designs(化繊タイプ)/ mont-bell(ダウンタイプ)/ NANGA(ダウンタイプ)

となっています。
 

ダウンのメリット

保温力に対しての収納サイズが極めて小さいです。限られた荷物しか持っていけない時に、収納サイズが小さいのはメリットです。

しかし、不都合な点もあります。

ダウンは水分に対して敏感です。湿気が多い梅雨時や、雨のツーリングの時は明らかにダウンの保温力が失われています。

触った感覚でも厚みが減っているのがわかる時もあります。その時の保温力は本来の性能を発揮できていない時です。  

化繊のメリット

ダウンに比べて、水分を含んでも保温力に重要なかさ高が減りにくいです。濡れに強く乾かしやすいので、日数が長くなると化繊のモデルを推奨する理由です。

ここ数年化繊は非常に薄なり、一昔前なら本当に厚みのあるものばかりでしたが、素材開発が進むなかで薄くなっていきました。そして暖かくなりました。

ダウンの時に感じた湿度が高い時のダウンのへたりも、化繊だとその感覚がありません。悪いコンディションのときでも安心できるのが化繊にはあります。デメリットは、ダウンに比べて収納サイズが大きいことですが、差は縮まっています。 

アドバンスド

化繊とダウンの寝袋を組み合わせることで、お互いの良さが組み合わさります。

気温が低い時にダウンの保温力が失われるのは致命的な部分ではありますが、ダウンの寝袋の外側に化繊の寝袋を被せると、湿気に対してダウンがしぼみにくくなるので、ダウンの保温力を活かせます。化繊を被せることで、ダウンのデメリットが軽減されます。

収納サイズに関しても、ダウンよりは少し大きいけど、化繊よりは少し小さいといったところで、お互いのデメリットを少しずつ相殺する形です。

 

下記に使用しているモデルのご紹介です。私なりの温度感覚も記載しておきます。

化繊モデル

外気温10度ぐらいまではダウンジャケット、バンツで対応可能です。春夏のバックパッキングの寝具と言えば、これからは暖かくなる気温のため、これ一つで十分です。軽量で保温性の高いモデルにできれば、収納サイズに制限のあるバックパッキングのなかでは利便性の高いモデルです。

Hiker'sDepot
ダウンモデル

外気温0度ぐらいならダウンジャケット、パンツを着ることで十分対応可能。

 

ダウンモデル(厳冬期)

外気温-20度、ダウンジャケット、パンツで寒さはない。

テント

登山なら設営がしやすく、風に対して強い構造。バイクなら、タープも持っていって快適度合いを上げる

テントは今は二種類使ってます。山岳モデルのステラリッジテントとツーリングモデルのハバツアー2です。

山岳テントのメリット

軽く、風が強いときの耐久性が高く、信頼感が強いです。

ステラリッジテントは、山の中に入るときに使います。フライの黄色はキャンプ場では浮いた風合いですが、山に入るとよく目立つ黄色です。キャンプ場では目立たない方が良いと思う方も大勢いらっしゃるとおもいますが、登山ではなにかあったときに確認しやすいオレンジや黄色が時に重要になることもあるので、登山を含めた山ではこのテントです。

通気性が良いわけではないので、快適にテント内で過ごせるとも限りません。夏場は、寝るだけの空間として使っています。

下記商品リンクは同等の性能を備えたアライテントのエアライズです。色は緑で、これもテン場でよく見るテントの一つです。大きさは一人でも2人用が便利で良いです。荷物整理をテント内で行うと、一人用は狭いです。

完全に自立するということ

重要なのがこのテントは完全に自立することです。ペグを打てないほどの固い地面の時に重要です。風の無いとき、ペグダウンの必要後無いときはペグを打たないことで設営時間の短縮にもなります。

 

ツーリングテントのメリット

前室がとても広いので、天候が悪い雨の日などのツーリングやキャンプには最高の道具です。

山岳テントに比べると大きいので、その分重たいです。広々とした前室があるモデルで、天候が荒れる恐れのある長期旅にすぐれたテントです。バイクなどのツーリングキャンプにはよいのではないでしょうか。自転車で言えば、テントの中に自転車を入れることも出来ます。

理想的なテントとは

テントは個人的にすべてを賄う有能テントは無くて、何かしらの欠点があります。バイクも乗り慣れてくると一台じゃ足りないと感じるように、テントも用途によってふさわしい形は変化します。いろいろなスタイルに応じてテントを選ぶと楽しいです。

 

バックの中に収納するメリット

・荷落としの心配がなくなる
・行動時の重量バランスが良い

登山であれば、体力を温存できます。長時間歩くときに効果的です。バイクであれば、重心を低くして、バイクのハンドリングの妨げになりにくくなります。

バックに何もつけていなければ、物が増えたとしてもザックの外につけて持ち運ぶことができます。例えばハイクなら脱いだときの上着とか、バイクツーリングなら食材とか。ザックの外に物を付けないことを最終目標とすると良いかと思います。

 

マット

登山ならエアマットとクローズドセルマットの組み合わせ。キャンプならエアマットで。でも気温に応じて臨機応変な対応を

エアで膨らませるタイプとエアを必要としないタイプがあります。

私が使っているモデルは写真の通り。左から

EXPED(ダウンエアタイプ)/ EXPED(化繊エアタイプ)/ mont-bell(ウレタンタイプ)/ THERMAREST(クローズドセルタイプ)

エアマットのメリット

優れた収納性を実現

最大の特徴はとにかく小さくなることです。それでいて空気を入れれば圧倒的に快適な寝床ができます。

ただし、空気だけの場合は、中の空気が地面の冷えを伝えて、体が冷えてしまいやすいです。なので、今後も空気だけのエアマットは使うことがないでしょう。

そこで、空気層に断熱材を入れたモデルがあります。次に断熱性に優れたマットを紹介します。

 

化繊モデルのエアマットのメリット

化繊綿のモデルは多少の断熱材としての厚みがあるので、もし仮にエアが抜けたとしても、完全に空気だけのマットよりも保温性があるバックヤードがあります。

エアマットの空気層に化繊綿をいれて保温力を増したもの、ダウンをいれて保温力を増したもの等々様々です。これらは空気のみの物より圧倒的に暖かいです。

バイクツーリングなら、エアマットが場所を取りません。もし仮にエアマットの空気が漏れたとしても、中に保温材の入っているものであれば、それが多少の断熱材としての役割を果たします。

動画内で、EXPEDのエアマットを使用しているシーンをご紹介します。マットに付属のポンプを使うことで短時間で楽に使用できます。

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筆者について

プロダクトデザインにまつわる備考録です。このブログではデザインに関心なる方に向けて記事を作成しています。

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