ダウンウェアは洗うことで、性能を回復させたり、耐久性を上げることができます。今まで何十回と洗ってきた経験で、手を抜けるポイント、大切なポイント等々、ご紹介します。
ダウンを洗った方が良い時の目安
ダウンは厚みがあるほど、保温力が上がります。使用していくうちに湿気や汚れ等で羽毛自体の弾力が失われるため、保温力が下がります。こんな時はダウンを洗濯しましょう。
購入時より厚みが減り、保温力の低下を感じた場合
匂いが出てきたと感じた場合
洗うことで、これらの問題を解決できます。
ダウンを洗う方法
[colwrap] [col3][aside type=”boader”]step1
手洗い、もしくは洗濯機で汚れを落とす(手洗いの方がダメージが少ないです)[/aside][/col3] [col3][aside type=”boader”]step2
脱水する(手でやさしく脱水、手軽に洗濯機で脱水)[/aside][/col3] [col3][aside type=”boader”]step3
しっかり乾燥させる(自然乾燥、コインランドリーで乾燥)[/aside][/col3] [/colwrap]
[aside]首まわりなどの部分的な汚れ
全体を洗うほどでもない軽微な汚れには、水で薄めたダウンクリーナーをタオルに少量つけ、優しく擦るように汚れを拭いてください。その後、洗剤を取り除くように固く絞った濡れタオルで拭き取ります。[/aside]
ぬるま湯を用意する
汚れをしっかり落とすには、ぬるま湯(約30度目安)が良いとされています。冷たい水で手を冷やすよりも、ぬるま湯で効率よく洗いましょう。
専用の洗剤を用いる理由
ダウン製品は、専用のクリーナーが必要不可欠です。ダウンの羽毛には油分が含まれています。油分は、羽毛同士が絡みにくくするための大切な材料で、絡み合って厚みが減る原因となります。油分は保持したまま、汚れのみ落とすようにしましょう。
[aside]専用クリーナーの特殊な効果
ダウンの専用のクリーナーは油分を落とさずに、皮脂よごれなどを落とす効果があります。[/aside]
手洗い、もしくは洗濯機で洗う理由
ダウン製品は洗濯機で洗うこともできますが、動いている浴槽がダウンを痛めてしまう恐れがあり、手軽にお湯を使える手洗いをオススメします。
このダウンクリーナーは水15Lに対して、キャップが2杯となっています。
写真のバケツだと15Lも入りませんでしたので、もっと大きな桶があると良いです。
強く握ってしまうとダウンが痛んでしまいますので、優しく押し洗いします。
綺麗なお湯で何回もすすいでください
洗った後のお湯は想像以上に黒く汚れているかと思います。ダウンは水分を含みやすいので、汚れがウェアに残留しています。
[aside]すすぎは丁寧すぎるほど何回も行います
すすぎが不十分だと、ダウンの回復力に差が出てくるのと、へたり具合に違いが出てきてることを体験していますので、丁寧に何回もすすぎましょう[/aside]
乾燥がとっても大切です
洗い終わったダウンは、タオルに挟んで、優しく水気を切りましょう。
[aside]私は洗濯機の脱水機能を使用しています
単純に手で水分を取り除くのは限界があるのと、槽内の複雑な動きがない為、ウェアへのダメージはほとんどないと考えています[/aside]
水分を含んだダウンウェアは想像以上に薄っぺらいナイロンジャケットです。そのためにも、ダウンの水分を取り除き、ロフト(厚み)を回復する必要があります。
手軽なのは乾燥機です。自宅のドラム式に低温乾燥機能が付いていれば、それを利用しましょう。
[aside type=”boader”]手で乾燥させる場合
直射日光のあたらない通気性の良い場所で乾かします。定期的にダウンをほぐしながら乾かしてあげる必要があり、手間がかかる上、ふっくら仕上がった経験はかなり少ないです[/aside]
[aside type=”boader”]乾燥機で手軽に乾燥
手軽なのは乾燥機です。自宅の洗濯機に乾燥機がない場合は、コインランドリーの乾燥機を利用します[/aside]
コインランドリーに関しては乾燥機は高温にしか設定できないと思うのですが、私は問題は少ないと考えてます。その際の注意点をご紹介します。
他の衣類と合わせて乾燥させ、急激な温度上昇を多少は回避できます
[aside]熱に弱い化学繊維
生地に使用している化学繊維は確かに熱に弱い素材ですが、乾燥が終わった槽内に長時間放置することが生地を傷める原因です。100円ずつ投入して、様子を見ながら回しましょう[/aside]
羽毛が飛び出していた場合
[colwrap] [col2][/col2] [col2][/col2] [/colwrap]
不良品ではありません。この飛び出しがある理由は、生地内側の空気を抜くのに大切な小さな隙間で、ダウンの収納性を高めるものです。この隙間から飛び出すダウン量は、全体の性能に影響しない量となりますのでご安心ください。
ダウンを引っ張ると、羽毛同士が絡み合って、繋がって出てきてしまうことがあります。そのためにも、内側に戻してあげるのが大切です。
保管はハンガーで吊るして
ダウンウェアには収納袋が付属していますが、洗い終わったダウン、および着用後のダウンはハンガーに吊るしましょう。
[aside]ダウンの回復力が低下する恐れがあります
小さい状態で保管していると、収納サイズにダウンが圧着されて、回復力が低下します。回避するためにも、収納袋の利用は最低限にとどめましょう[/aside]
ダウンウェアはメンテナンス次第です
ダウンウェアは大変暖かいものですし、洗った後のウェアは着て気持ちが良いものです。洗うことで性能の回復ができるので、まずは手軽に薄手のものから始めると良いです。
一度にたくさんのダウンウェアを洗うのはオススメしません
お持ちのダウン製品を一度に洗えれば、なんて手軽なんだ!と思い私は一時期大量のダウンを一度で洗っていましたが、これが意外と大変です。水分を含んだダウンは想像以上に重いですし、最後の方は手抜きになり、すすぎが十分に取れません。一着一着丁寧に洗うことが大切です。今回ご紹介したように、他の洗濯物と一緒に乾燥機にかけるなどの工夫をして、大切なウェアを長く着用しましょう!
ダウンについての基礎知識は下記をご覧ください
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ダウンウェアと化繊ウェアについて(洗い方の違い等も掲載しています)
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