天然繊維ダウンのメリット、デメリットを深く解説します

ダウンと一言で言っても、いろいろ種類があるんです。そんなダウンにフォーカスしてご紹介します。

目次

ダウンの暖かさは動かない空気がポイント

風が吹くと、ぐっと寒さを感じますよね。動いている空気は人の周りにある熱を動かすため、寒さを感じます。そこで、ダウンが保温に関して、有効な働きをします。

デッドエアーを多く含むダウンが高い保温力を生む

名のごとく、動かない空気のことです。これが多いほど保温力があります。ダウンの品質によっては保持できるデッドエアーの量も限られるため、良質なダウンが求められます。

品質の違いはFPの数値が重要

品質を決めるのが、FP(フィルパワー)という数値です。フィルパワーとは、筒の中に1オンス(28g)のダウンを入れた時のかさ高で数値化されます。数値が高いほど、反発力のある高品質ダウンということになります。

フェザーとダウンの違いは、形、軽さによって分けられる

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フェザー:羽根つきの重い羽毛

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ダウン:羽根のない羽毛

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2つを比べると軽さが違うため、風を送り、落ちる場所で仕分けられるのが一般的です。重たいものは手前に、軽いものは奧へ飛んでいきますが、軽いと非常に良質のダウンが集まります。

 

ダウンの特徴は軽くて、高反発

ダウンは水鳥の胸のあたりから採取できます。軸をもたない綿毛を指し、非常に軽く、デッドエアーをたくさん含みます。

ダウンにはグースダウンとダックダウンの2種類あります

フィルパワーでいうと、650を境に、ダックとグースかが分かれ、650FP以上でグースダウンとされています。

グースダウン

ガチョウから採れる羽毛を指します。ダックに比べて体長が大きいため、大きく上質なダウンを採取できます。成長前に食料用として採取することがあり、大きいグースは個体数が少ない

ダックダウン

アヒルから採れる羽毛を指します。ガチョウに比べて体長が小さい。また食用としての飼育が多く、コストが安い

一般的にはグースダウンの方が体が大きく、より大きなダウンボールを採取できるため、高品質とされています。しかし、ダックでも高品質なものを採取できる場合があり、以下のポイントが重要となります。

高品質なダウン(水鳥)が成長するポイント 

一年を通して寒暖の差が大きい

自然豊かな水

豊富な飼料が揃った地域で長期間飼育する事

 

 

ダウンのデメリットは湿気及び水分。保温力が低下する

ダウンの綿毛には、先端に小羽枝と呼ばれる小さな枝毛を持ちます。これが空気を保持する役割を持ちます。しかし、これが水分を含むと枝がなくなり、空気を保持出来なくなるのです。

撥水ダウンというのもあります

撥水ダウンは、ダウンに撥水加工がされているものです。ダウンの弱点である水分に対して性能が落ちにくいものとなります。NANGAはその撥水ダウンを製造している日本のブランドです。

 

ダウンのお手入れ方法

ダウンは自宅で洗えます。しかし、専用の洗剤が必要です。

ダウンクリーナーはダウンの油分を残して、汚れを取る

ダウンには油分が含まれています。それのおかげでダウンが絡みにくくなっています。中性洗剤で洗うと、大切な油分を落としてしまうので注意が必要です。

乾燥を丁寧に行うことで、ダウンは水に濡らしてお手入れできる

ダウンは濡れると保温力がなくなります。しかし、回復力があるため、しっかし水分を乾燥させれば回復します。

ダウンの正しいお手入れ方法は下記ページで紹介しています。

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ダウン製品の購入の目安

フィルパワー(FP)

数値が高いほど、少ない量で分厚いかさ高を得ることが出来ます。小さく収納出来、保温力に優れます

配合率

ダウンジャケットが膨らむために必要な力を羽根つきのフェザーを配合することで得ています。その為、ダウン90:フェザー10が理想の配合とされてます

ダウンの種類

ダックダウンより、グースダウンが優れていますが、一言では決めることが出来ません。また、色でも価格差が生じ、ホワイトダウン>シルバーダウンとなりますが、性能に差はないと言われています

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筆者について

プロダクトデザインにまつわる備考録です。このブログではデザインに関心なる方に向けて記事を作成しています。

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